SOIリミテッドでもっとも過小評価されている10枚 By Pascal Maynard
 CFBより、SOIリミテッドの記事です。元記事(http://www.channelfireball.com/articles/the-10-most-underrated-cards-in-shadows-over-innistrad-limited/)もぜひ。
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 プレリリースが開催された週末にかけて、新環境のドラフトを3回行うことができた。シールドのデッキは2度ともアグレッシブな赤白で、勝てはしたものの面白みには欠けていたからこれはラッキーだった。
 自分の経験だけから評価はしないつもりだが、今のところ白をよくやっているから、この記事の内容がそれを反映していることには注意してほしい。

1.グリフの加護
 先輩の飛行付与系オーラと比較されがちだが、性質は全く違う。まず、いつでも墓地から舞い戻る以上、2対1交換をとられる心配がまずない。さらに、こいつはたった1マナでパワーを上げてくれる!
 相手がどれだけ除去を抱えていようとも、グリフの加護があれば常に回避持ちでプレッシャーをかけ続けられる。月銀の拘束や金縛りには気をつけて──敬虔な福音者や天使の粛清で"凍った"クリーチャーをサクることで、オーラを再び生き返らせることができるのを忘れずに。

 グリフの加護は白のベストカードの1枚だ。

2. ウルヴェンワルドの謎
 調査デッキでしか役に立たないように見えるかもしれないが、騙されるな! これは単体で完結したエンジンで、相討ち以上を取れる生物を多めに搭載したデッキでは必ず活躍してくれる。
 個人的に、このカードはかなり高く見ている。

3. スレイベンの検査官
 リミテッド目線でセット全体を評価したとき、調査は2マナが重すぎて使いものにならないのではないかと思っていた。しかし実際にプレイしてみると、インスタントと変身カードとの兼ね合いから、テンポ損なしで調査するのは簡単だと判った。だから、スレイベンの検査官は強化されたエルフの幻想家といえる──キャスティングコストが1マナ軽く、ドローに2マナかかるものの、先述の通り、使いみちのないマナを費やす分には0マナも同じなのだ。

4. 町のゴシップ屋
 アタックを強制される生物は、生物の平均サイズがすぐに上昇していく普通のドラフト環境において、着地から数ターン後にはチャンプアタックする運命から逃れられないのが常だった。
 しかし今環境では生物のサイズが全体的に小さい。それに、たとえ相手が大きかろうとも、裏返ったゴシップ屋は火吹き能力を持っているから、最悪でもマナ費やせば相討ちはもらえる。
 アグレッシブな戦略にはぴったりの1枚だ。

5. 呪われた魔女
 呪われた魔女は素晴らしい。中堅サイズの相手と相討ちしつつ、避けがたい呪いに変身する。サクリ先としても最適だ。なぜ評価されていないのかわからないレベルだ。

6. ナヒリの策謀
 初めてテキストを読んだとき、"おいおい、目をつぶって選んだ単語を1枚に詰め込んでみましたって感じだな"と思った。見慣れないタイプのテキストだが、弱いということでは決してない。このカードは防御的な相手に強烈なムチを与え、アグレッシブなデッキにはアメをくれる。
 効果を単純に表現してほしいかい? たぶんこうなるだろうな:"あなたがコントロールするクリーチャーはブロックされない"。

7. 皮膚への侵入
 これも新しいタイプのテキストで、過小評価されてしまいがちなたぐいの1枚だ。たしかに状況依存するカードだが、コストを考えれば腐るリスクは許容範囲内だろう。理想的に運べば、1マナで相手のクリーチャーを殺しつつ3/4が手に入る。
 アグレッシブなデッキでは、エンチャントされたクリーチャーをうまく討ち取るブロッカーを用意し続けるのは簡単ではないだろう。しかし逆に、相手のブロッカーを殴らせてこっちが殴り返すこともできるわけだ。

8. 悪意ある動機
 最初はパワー不足だと思ったが、環境にインスタント除去がそう多くないのが追い風になっている。何もせずにターンを渡して狼男を変身させ、それからこれを相手のターンにつけるのが理想だ。

9. 未知との対決
 まず、僕は1マナバットリ大好き人間であることを自白しておこう。バイアスがかかっているかもしれないが、しかし1マナで+1/+1か+2/+2しつつカードを引けるというのは、かなり強く思える。青緑の調査デッキが組めたのなら、こいつはさしずめ火の玉だ。
 パンプは軽んじられがちだが、全体的に生物のサイズが小さいこの環境で、構えやすい1マナであるこいつは強い場面が必ずあるだろう。

10. 枝細工の魔女
うん、こいつがそこまでのものじゃないのはわかってるから誤解しないでほしい──だが、このカードの昂揚への貢献度を軽んじてはいけない。最新のドラフトで、僕は2マナ3/1よりもこいつを優先した。キャスティングコストがそれほど重要じゃない状況というのは存在する。そのドラフトでは2マナ域は充実していたし、ぜひとも昂揚を達成したい強力な2枚(偏執的な皮剥ぎ人)があった。

おまけ:ドラフトでの白黒

 とりあえず現状では、どんな色の組み合わせもやれそうだ──ただし白黒を除く。
 白黒は生け贄テーマになるのだろうが、サクリ台は4種しかなく、2種はアンコモンでうち1種は甘やかす貴種(白には合わない)だ。療養所の骸骨は厳格な巡邏官と組めば強いが、単体ではどちらも力不足だ。

 もし白黒に活路を見出した人がいるなら、ぜひコメントで教えてほしい!

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 以上です。この記事が気になったのはウルヴェンワルドの謎が言及されているから。プレリで使ったのですが、このカード、とにかく強いです。問題は緑そのものが間違いなく最強色であろうことくらいでしょうか。というか緑はアンコモンの陣容からしてヤバい……

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